
「カイ」15号が書店に並んでいます。もう読まれましたでしょうか。
特集は「映画と話をしよう」。ここしばらく映画館に行っていないという人にとって、そのきっかけにもなってくれるはず。
北海道では過去に400本以上の映画撮影されているなんて、これはもう驚くばかりの数字です。
ただ、あくまで北海道は「切り取られた」ロケ現場であるケースも多くあります。
それでも、映画を通して私たちが知らなかった北海道が描写され、あるいはその時点の北海道を記録するという意味においても、映画が土地に与え、遺すものは小さくはないはずです。
一方で、映画製作者にとって魅力的なロケ地としてのポジションを保ち、発信し続けていくことの難しさは、半端なものではないでしょう。
シネコンで最新技術を駆使した映画を楽しむのもよし、行きたかった映画館で観るためにわざわざ地方へ出向いていくのもよし。そんな入口に「カイ」をぜひ!

4月9日、生まれて初めて「雪上車」に乗りました。季節外れの雪がしんしんと降る中、道北は下川町の深い森の中へ。
「カイ」の来年冬号で使う写真を撮影のためです。私は乗らない予定だったため、まったく無防備な軽装。まあ、いろいろと経緯があって同行することにしたのですが、冬山に秋のハイキングのスタイルで行くようなものなので、もう大変。それでも雪上車は楽しかった!
撮影後、カメラマンの露口氏とともにうどん屋さんのストーブに張り付いて衣服を乾かし、なんとか人心地がついた次第。これから年間を通して下川の豊かな森を訪れる予定です。まだまだ先ですが、来年の冬号も期待してください。

4月5日から、毎週1回、北海道遺産を紹介するラジオ番組「まち、ひと、めぐり。北海道遺産」がスタートします。毎週木曜日の17時からの10分間、HBCラジオでの放送です。
今日は4月12日放送分の収録日、写真はこの番組をご担当いただく船越ゆかりアナウンサーとディレクターの打ち合わせ風景。
毎回一つの北海道遺産を取り上げ、その紹介とともに、まちの情報も発信して「まちに足を運んでもらおう」というのが狙いです。地元の方と電話でつなぎ、今のまちの見所や旬の食べ物、直近のイベントなど、ちょっと学べて大いに楽しめる情報を教えてもらいます。
カイともども、「まち、ひと、めぐり。北海道遺産」もよろしくお願いします。
二日目の朝、ホテルからジャンボタクシーで目指す先は網走。
網走ではまた二手にわかれ、一方は「流氷観光砕氷船 おーろら」やガラス制作体験へ、もう一方は網走湖でのワカサギ釣とスノーモビル。私は後者を選択。
今回で2回目のワカサギ釣だ。もう10年以上も前に一度、石狩川で釣ったのだが、さっぱりかからずに寒いだけの苦行のような記憶が残っている。今回はアウトドアガイドの田中さんがきちんと場所を確保してくれていたおかげで釣れるツレル!一緒に参加した同僚は全部の針にかかる偉業をいとも簡単に達成した。

全掛けにドヤ顔

4尾に少し悔しそうな千石涼太郎氏
今回カイを扱っていただくだけでなく、バックナンバーフェアまで開催してくださる網走の老舗書店「フジヤ書店」の社長さんが湖上までわざわざ来てくださった。しかも、鶏の半身揚げとザンギを段ボール一杯という大量のお土産ご持参で!ワカサギを釣りながら半身揚げにかぶりつくという、生涯最初で最後になるであろう経験だ。これは一緒に行った千石涼太郎氏のおかげ。感謝。ちなみに千石氏にはカイの春号から連載をお願いしているので、ぜひお楽しみに。

右がフジヤ書店の田中社長、左が同姓の田中ガイドさん
さて、十分にワカサギ釣を堪能した後は田中さんの案内で、山の中にあるそば屋さんで昼食。そこから海岸に出て流氷の上を歩く。今年の流氷は久しぶりに分厚く接岸しているという。多くの人が流氷ウォークを楽しんでいる。そこへ近くの施設からマイクで「危険ですよ。昨日も一人、海に落ちています。割れ目に近づかないでください」とアナウンス。小心者はそそくさと岸へ…。
市内のとある農家のご自宅へ向かう。ここで釣ったワカサギをてんぷらにしてくれるというのだ。出来上がりを待つ間、スノーシューを履いて農地へ。今回は二日間とも春のような暖かさで、冬のオホーツクでアウトドアというイメージはない。20分ほど歩いた後、いよいよワカサギを堪能。そればかりかお母さんとおばあちゃんが、あれもこれもと出してくれ、しかもどれもおいしく、またまた満腹。
食後、大震災発生の時刻になり、一同黙とう。
最後にここからすぐ近くのゴルフ場で、冬季メニューとして営業しているスノーモビルに乗車。轍だらけのコースより、新雪(とはいっても時期的にそう深くはない)のほうが走行しやすい。これ、上達するとハマるだろうな~。
そんなこんなの二日間の最後は、女満別から丘珠へ。眠る間もなく札幌へ帰ってこれてしまう。
初日:丘珠空港→釧路空港→和商市場→SL冬の湿原号で塘路湖→カヌー→阿寒湖→温泉街散策→氷上フェスティバル。
二日目:阿寒湖→網走→ワカサギ釣→そば→スノーシュー体験→ワカサギてんぷら→スノーモビル→女満別空港→丘珠空港。
これだけのメニューを、釧路~阿寒~網走と移動しながら週末でできてしまうのだから、やはり道内移動における飛行機のパワーに改めて驚かさせる。

昨年秋に「飛行機で行く道内観光」のモニターツアーとして函館方面へ。そして今回は、その冬版。行先は道東。飛行機利用の利点は現地での時間が飛躍的に伸びること。それをさらに活かすため、朝8時台の便に搭乗する。
大通で東豊線に乗り換えて栄町で下車。丘珠空港は都心から近いのは確かだけど、アクセスの利便性が高いとは決して言えない。栄町駅のタクシー乗り場とバス乗り場は同じ区画にあるものの、一度バス乗り場へ行き、うまく時間が合わなければまたタクシー乗り場まで戻ることになり、駅構内に乗り場と発車時間の案内掲示が必須のように感じる。もちろん、見落としただけかもしれないが、仮にあったとしても一般乗客が認識できないのでは意味がない。で、結局はタクシーで空港へ。結果的には、そのすぐ後にバスが到着したので、余計にそう感じた次第。

釧路空港からは今回、参加者7名が乗れるジャンボタクシーに。2日間、よろしくという感じで出発。釧路市内で二手に分かれ、私を含む3名は和商市場に立ち寄り、4名は塘路湖で犬ぞり体験。2年前、仕事で釧路を何度も訪れ、その時から食べてみたかった「勝手丼」。ごはんをまず購入し、その上に好みの具をオーダーして自分だけの海鮮丼をつくるもの。朝10時という中途半端な時間だしと上から2番目のサイズのごはんを注文したのだが、「今度はいつ食えるかわからんぞ、行っとけ行っとけ!」と頭に声が響き、結局は一番大きな300円のに。あとは市場内にいくつかある小さなパッケージで具を売っている店で、あれやこれやときれいに乗せてもらうのだが、さすがにベテランのおばさまたち、今日のウニはいいよ、などと巧みに高額商品をおすすめしてくる。道外からの観光客なら、あっさりと転ばされてしまいそうだ。こちらは一つ100~200円の材料を中心に完成。それでもご飯と合わせて1000円を超えた。



その日は月に一度の「和商の日」らしく、地元の方々が驚くほど来店している。ここは駅からも近く観光客が多いのだが、それ以上に地元に根付いた市場のようで見て、歩いて実に楽しい場所なのだ。
さて思い切り満腹になって、さらにはなぜか大福やみたらし団子、コロッケまで購入して釧路駅へ。ここからSL「冬の湿原号」に乗りこみ、塘路湖で先行隊と合流の予定。


父が国鉄職員だったので、小学生のころは線路脇の国鉄官舎で暮らした。冬は蒸気機関車の煤で黒くなった雪をぶつけあって遊ぶ――そんな当たり前の風景がはるか遠くになった今、SLが牽引する列車に乗るのは何年ぶりになるのか。それにしても、この「機械感」はすごい!もちろん、今の特急列車のほうが、精密なのだろうが、それを感じることはない。シロウトさんに伝わる機械としての存在感には、やはり圧倒されるばかりだ。祖父も国鉄職員で、長く運転士をやっていた。皇族が来られた際に運転を仰せつかるほど腕は良かったそうなのだが、それにまして酒好きで、前夜に飲んだためか「ガクッ」と動いてしまい、上司から大目玉をくらったと聞いたことがある。そんな、ずっと忘れていた祖父の話と顔を思い出してしまった。
塘路湖で合流して昼食。ダッチオーブンで鶏のレッグと野菜の煮込み、とてもおいしい。しかし「勝手丼」から1時間。失敗だった。その後、冬の釧路湿原でカヌー。救命胴衣をつけた人の背中を見ながら水の上…なんかデジャブ?ああ、秋のツアーで体験したイカ釣りなのだった。その時の波のうねりが一瞬、体の中に流れたが、ここは日差しの柔らかな釧路川支流。よかった。鹿が偵察にも来て、とても穏やかな気分になる。



塘路湖から向かうのは今夜の宿泊地、阿寒湖畔。途中で鶏のから揚げにしょうゆだれをかけた「ザンタレ」を初めて食べた。1人前を7人でシェアしたけど、元々がすごいボリュームを誇る店のようで、ここでまた満腹感が再到来。
「阿寒湖荘」に到着後は温泉街を一人で散策。いくつか並ぶ土産物屋さんは、とてもいい風情をかもし、裏道を行けばなにやら不思議な看板が。何も知らずに写真に収めたのだが、これは中国の映画のロケ地であることを知らせるものだった。



観光案内所、クマがお迎えしてくれる
いささか持て余し気味に夕食を終え、氷上フェスティバルへ。今日が最終日なのだとか。氷に覆われた冬の湖上にあがる花火は美しいのだが、何もユーミンを大音量で流さなくても、といささかがっかり。

今日は3月10日、1年前のこの時間、だれもが今日と同じ明日が過ぎると信じて疑わなかったこの時間…。夜中の温泉で一人、少しだけ泣けてきた。(続く)

空知に皆さんはどのような印象をお持ちでしょうか。炭鉱、ジンギスカン、農業あたりが多くの人がもつイメージかもしれません。そのためか、札幌に暮らす方にとって空知を観光の視点で見ることは多くはないようです。しかし、空知って、札幌から日帰りできる、ドライブ観光の適地なのです。
写真は今年度、空知総合振興局から受託して作成した空知のガイドブックです。すでに札幌や旭川、空知のいろんな場所で配布されています。そして今日が、この事業期間としては最終日になります。昨年夏から製作をはじめ、様々な方々のご協力を得て世に出た冊子です。う~ん、感慨深い。
私は空知の滝川出身です。そして今回、一緒に携わってくれたスタッフにも砂川や奈井江、岩見沢と空知っ子が勢ぞろい(子というにはみんな、いささか不気味な年齢ですが)。そうした故郷への思い入れもあってか、なかなかの出来と自負しています。表紙はイラストレーターの佐々木小世里さん。
空知を観る・知る・学ぶ視点の軸に「道」があるように思います。
古くは石狩川の水運が人と物資を内陸に運び、北海道開拓にとっての大切な役割を担ってきました。空知を流れるもう一つの大河・北海幹線用水路は、日本最長の農業専用用水路として一大穀倉地帯を作りあげています。
官営幌内鉄道を端緒とする鉄路は往時、管内を縦横に走り、石炭の積み出しによって我が国の経済成長を支えました。今、その多くは廃線となりましたが、炭鉱遺構は各地に多く残り、地域資源としての活用が進み、「炭・鉄・港」による道央圏のハブ観光のテーマとしても期待されています。
道路は、鉄路と同様に産炭地をむすび、日本一の直線道路を有する国道12号は北海道の大動脈として札幌と旭川をつないでいます。
こうした水路、鉄路、道路の3つの「道」をキーワードにしたドライブルートも掲載しています。
ほかにも空知の郷土食やアート、ワイン、小麦粉・そば粉・米粉、スイーツなど、読んでよし、使ってよしのガイドブックです。
雪が溶けたら空知へハンドルを向けてください。
「カイ」で毎号、写真の持つ力を眼前に展開してくれるカメラマン露口啓二氏。明日2月3日から5日までの3日間、札幌東区のモエレ沼公園で、写真批評家の倉石信乃氏のテクストと露口啓二氏の写真で構成した「Natural History」というスライドショー的な作品が展示されます。「SNOW SCAPEモエレ~再生する風景」の一環です。会場はガラスのピラミッドとその周辺。
今日も静かに、しかし21世紀に生きる人間の力など及びもつかない力で雪は降り、札幌のまちを覆い尽くしています。この風景の中でのアートフェスティバル。いったい、どういう作品なのか、どういう「再生の風景」を体感できるのか。ただ、、期待を裏切らないことだけは間違いありません。
2月初めの週末はモエレ沼公園へ。

「店」に立つのはカメラマンのI氏。ほかにもたくさんのカイにかかわる人が店に立ってくれました。
昨日(1月23日)、札幌の駅前地下歩行空間で「カイ」を知っていただくための催しを開催しました。バックナンバーをゆっくりと「座り読み」できるようイスとテーブルを用意し、掲載した写真の中から選りすぐりのものをプロジェクターで投影。そして販売。
初めての試みだったので、どのくらいの方が足を止めてくださるかといささか心配でしたが、こちらが驚くほどの反響でした。お立ち寄り、お買い上げいただいた皆様、御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
というわけで、お調子者は、すぐに次回を決定。4月20日、次号発行日当日に開催します。今回は月曜日だったので、次は土曜日に行って、平日と週末の比較をしてみたかったのですが、もうブースはとれませんでした。GWも一杯。やはり「チカホ」は人気のようです。
こういう機会を設けて改めて感じたのは、「やっぱり本が好き」という人が本当に多いなあ~、ということ。皆様のお声がスタッフ一同、大いに励みになりました。

今年第1段、冬号が20日に発売されました。特集は「やっぱり本が好き」。本と本屋をめぐる諸々を取り上げています。
また、1月23日(月)に、「カイの広場」を札幌駅前通地下歩行空間(北3条~北2条間)で開催します。大がかりなイベントではなく、まずはカイを知っていただくためのもので、バックナンバーをゆっくり椅子に座って読んでいただけます。年に数回、こういう機会を作っていく予定です。今回は店を広げるだけですが、今後はカイに出ていただいた方々とコラボするような企画も考えています。
販売もしていますので、ぜひお立ち寄りください。押し売りはしませんので…。

写真の美しき女性はだれか、おわかりでしょうか。
カイ読者の方ならば「どこかで見たような」と感じられるかも。連載「科学的生活のススメ」の執筆者、美馬のゆり氏です。
先日、ススキノを舞台に繰り広げられたヒミツの会合の一こま。もちろん、写真掲載の了承はその場でいただきましたが、その記憶がご本人にあったのかは…。
四半世紀前のお立ち台のごとき気合の入り方です。
で、何の密談だったのかはもうしばらくヒミツです。今年の夏、カイは函館とつながります!