特集
江別は東日本唯一のれんが産地である。今年改修を終えた赤れんが庁舎にも江別産が使われている。庁舎のれんがは特殊な形状のものが多く、伝統的な職人の技が不可欠という。れんがは身近な存在と思っていたが、まだまだ知らないことばかり。あらためて「れんがのまち」を訪ねた。
美と知の巡礼Ⅱ
明治14年、道内初の集治監として設置された「樺戸集治監」。囚人たちは“使い倒しても構わない”労働力として農地開墾や道路開削に従事した。初代典獄の月形潔は、西郷軍を討伐する部隊の一隊長として西南戦争に出征したことがあり、さらには入獄の過去を持つという興味深い人物だ。
2025年8月30日(土)、札幌市北3条広場(通称:アカプラ)で『三井不動産グループ Presents 2025-26シーズン レバンガ北海道 TIPOFFイベント & 3×3赤れんが テラスカップ』を開催します。バスケットボール大好き芸人・田村裕さん(麒麟)も来場し、...
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1936(昭和11)年10月初旬。野幌の森は猛烈な暴風雨で深く傷つく事態となった。そしてその直後に迎えたのが、陸軍の特別大演習で来道した天皇一行の巡覧だった。里の人々にとっては激動の日々。しかし、それを森に流れる時間の上に置けば、またちがったものに見えるのかもしれない。
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内務省所管の野幌林業試験場が野幌森林公園の志文別に創設されたのは、1908(明治41)年のことだった。現在の登満別園地の南の一角だ。それに伴い野幌官林はすべてこの試験場の付属試験林となる。今回は、野幌の森をめぐってその前後の時代をスケッチしてみよう。
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江別市と札幌市、そして北広島市にまたがる平地に約2,053ヘクタールもの森が広がっている。道立自然公園野幌森林公園だ。大都市圏に隣接したこのかけがえのない樹林をめぐるストーリーを綴りたい。第一回の入口は、本特集でもふれた、北海道林木育種場をめぐる挿話だ。
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現在、江別市内を走る鉄路はJR函館本線のみだが、かつては江別港から荷物を運んだ人力軌道、当別までの悪路を結んだ江当軌道、産炭地から石炭を運んだ夕張鉄道、国鉄本線から製紙工場、火力発電所、鉄鋼工場まで引き込んだ専用線が存在し、江別は想像以上に鉄路が密集するまちだった。その...
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歴史にもしもはないのだが……江別の「もしも」に登場してもらうのは、ニッカウヰスキーの創始者・竹鶴政孝である。竹鶴が北海道で最初に蒸留所の最適地として目をつけたのは、石狩川河畔の江別だった。竹鶴の視点でまちを眺めてみると、おもしろい江別の歴史が見えてくる。
美と知の巡礼Ⅱ
「奥寺家の神棚」には炊き上げてないはずの、百年近くにわたる御札が大量に残されている。この神棚は弁才船に乗せられていたものらしい。また、余市町は北海道の考古学にとっても重要な地。大川遺跡からは墓が多く見つかっており、副葬品のガラス玉から見えてくるものとは。
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江別は小麦のイメージだが、主要作物は水稲。江別産米を広めるため地酒づくりに動き出した人たちがいる。その熱意に応えたのが栗山町の小林酒造。市、地元取扱店、飲食店もタッグを組み、特別純米酒「瑞穂のしずく」が2000年に誕生、その後は酒造好適米の生産にも歩を進めている。